TikTok動画再生数42万回突破
Pontaパスが描く次世代のSNS戦略
KDDI株式会社さまが提供する「auスマートパスプレミアム」の「Pontaパス」へのリニューアルに伴い、コミュニケーション戦略の策定および、自社SNSアカウントの立ち上げによるファン獲得を、代表の堀が戦略立案から体制構築まで並走支援をさせていただきました。
- 本日はよろしくお願いします。御社は顧客接点である通信基盤を活かしながら様々な事業を展開されていますが、おふたりのチームのミッションを改めてお伺いさせてください。
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Pontaパスのプロモーションを担当するチームになります。
主な業務としては、まずPontaパスのマーケティングプランの策定があります。向こう1年間のマーケティングプランを立案し、それに紐づくコミュニケーションを作成・実行するのが役割です
現在はローソンとの取り組みがプロモーションの中心となっている点が特徴です。我々のミッションは、単にPontaパスのプロモーションを行うことだけではなく、それを活用していかにローソンの店頭販売の売上向上に貢献するかという視点を持つこと、事業としてしっかりと成果を生み出すことが求められています。
ーSNSを活用した新たな戦略
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従来のauスマートパスプレミアムからPontaパスへリニューアルされローソン連携特典が強化されて、さらにお得なサービスになりましたよね。ローソン以外のクーポンやエンタメ・生活サービスなど、これでもか!というくらい盛りだくさんの特典があります。
そんな中で、ご依頼いただく前の背景や課題感はどのような状況でしたか? -
ご依頼させていただいたのは、SNSを中心とした外部接点を活用し、Pontaパスの認知向上やMAU増加を目的としたコミュニケーションプランの策定、さらにその運用体制の構築についてのご提案でした。
当時の課題としては3つありました。まずSNSを活用してもうまくPontaパスの魅力を伝えきれておらず、ユーザーの関心を引く発信ができていない点がありました。また、SNSに限らずプッシュ型の広告施策だけではユーザーの信頼を得ることが難しく、認知を獲得するだけでサービスの利用促進にはなかなかつながらないという課題も抱えていました。さらに、SNSのフォロワー数が伸び悩み、新たなユーザー層へリーチしづらくなっていたため、TikTokやX、Instagramなど各プラットフォームに応じた戦略や運用体制の最適化が求められていました。
こうした背景のもと、SNSを活用した効果的なコミュニケーションと運用体制の強化についてご提案をお願いしました。 -
まさにリニューアルのタイミングで、改めてターゲットとなるお客様とPontaパスの価値を再定義する必要がある時期でしたね。加えて、従来のプッシュ型広告にとどまらず、ユーザーとのエンゲージメントを高める手段としてSNSの活用に目をつけられたのですね。
特にPontaパスのように、ユーザーの属性によってさまざまな使い方ができるサービスでは、お得な活用法のTipsがSNS上で既に発話があり、それらをうまく活用することでより多くのユーザーに響く可能性がありました。その点を踏まえると、SNSを活用するという選択は非常に確からしいものだったと言えます。
最終的に、弊社をお選びいただいた決め手はどのような点にあったのでしょうか? -
特に魅力を感じたのは、バイトルさんでSNSをゼロから立ち上げフォロワー数50万人以上まで伸ばした成功事例ですね。他社のSNSアカウントにおける実績がしっかりとあり、その成果が非常に素晴らしいと感じました。
また、SNS運用にとどまらず、サービス全体のコミュニケーションプランの立案や、社内での上申に必要なノウハウについてもご助言いただけた点が印象的でした。SNSだけに限らず、幅広い視点でアドバイスをいただけることが、とても心強いと感じました。 -
やはり決め手となったのは、堀さんのこれまでの実績ですね。そうそうたる企業でマーケティングを手がけてこられた経験を、ぜひ我々の取り組みにも活かしていただきたいと考えました。
さらに、SNSにおいては成功だけでなく、ご苦労も含めた豊富な経験をお持ちだったので、実践的な知見を直接ご教授いただけるのではないかという期待もありました。まさに我々が求めていたパートナーだと感じ、ぜひご一緒したいと思いました。
ーユーザーとのコミュニケーションが価値に
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ありがとうございます。挑戦する過程で失敗も多く乗り越えてきているので生々しいご提案が評価いただけてうれしいです!
ではご支援させていただいて印象に残っていることはございますか? -
私はTikTokの運用で関わらせていただく機会が多かったのですが、その中でも特に印象的だったのは、企業のSNSを長期的な視点でどのように育てていくか、という考え方を学べたことです。
具体的には、企業のSNSは最終的に「人」にファンがつくものだから、アカウントの担当者とユーザーのコミュニケーションが価値を生む、という点がとても印象に残っています。また、インフルエンサーを起用すると一時的な伸びは期待できるものの、そのファンはタレントについているのであり、アカウント自体のファンにはなりづらいリスクもある、というアドバイスも非常に納得感がありました。
さらに、まずはファンを作ること、つまりフォロワーを獲得することを優先し、その先に長期的な視点で広告の投資効率を高められるアカウントを育てる、という戦略の重要性も学びました。現在もSNS運用を続けていますが、この視点を常に忘れずに取り組んでいきたいと思っています。 - まさにそうですね。SNSを通じて企業とユーザーがコミュニケーションをとることが価値であって、動画の企画や情報はそのための材料に過ぎないと思っています。自社のSNSアカウントにそんなつながりを持ったファンが増えれば独自の媒体資産として中期で活用できると考えましたね。
ー社内での提案も協働
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私が一番印象に残っているのは、堀さんからマーケティングプランをいただいた際に、「松山さん、御社内にはこういう説得をすると承認を得られやすいですよ」とアドバイスをいただいたことですね。
先ほど日高さんもおっしゃっていましたが、社内での提案の仕方まで一緒にレクチャーしていただけたのは、とても印象に残っています。堀さんはさまざまな企業でマーケティング責任者を務められ、経営層に対してプレゼンする立場や逆に提案を受けることも経験されているので、「自分が提案を受ける側だったら、どう伝えられると納得できるか」という視点を持たれていたのだと思います。だからこそ、実践的で的確なアドバイスができたのではないでしょうか。
その助言のおかげで社内での話がスムーズに進みましたし、結果として非常に満足度の高いサポートを受けられたと感じています。堀さんに相談して本当に良かったですね。 -
確かにそんなこともありました!TikTokアカウントを新たに立ち上げるということ自体が、新しい提案を御社内で通す必要があり、そのためには投資(お金)もかかることなので、社内での説得やプレゼンスを確立することが非常に重要だと思います。
その点において、代理店だと難しい部分もありますが、事業会社出身ならではの弊社の強みが生かされたと思います。ありがとうございます。 -
実際に運用をする体制づくり関しても、非常にありがたかったと感じています。実際に堀さんが過去に得た経験や実績を基に、信頼できるパートナーさんをご紹介いただいたことは大きな助けとなりました。
また、アカウントの立ち上げには比較的短い期間だったと思うのですが、その間に代理店さんとのオリエンテーションも行っていただき、認識のすり合わせが非常にスムーズに進んだと思います。このプロセスが円滑に進んだおかげで、スピーディにアカウントを立ち上げることができました。 - SNSの運用において、運用体制が非常に重要だと感じています。その中でPDCAサイクルを回していくことが、運用の成果を最大化するためには欠かせません。一方でここの品質は大きく差が出るところで、過去の実績からバイネームで体制づくりをご支援できることも弊社の強みだと思います。加えて、代理店さんへのブリーフィング(オリエン)も重要ですよね。
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良い施策を実行するためには、良いオリエンテーションが不可欠だと考えています。逆に言えば、施策がうまくいかなかった場合、それはオリエンが十分でなかったということでもあるので、パートナーさんへのブリーフィングには特にこだわっています。
今回も、堀さんには我々の課題や現状を包み隠さずしっかりお伝えしようと考えていました。その結果として代理店さんへのオリエンもうまく伝えるためのご支援をいただけたと思っています。
ー立ち上げ後の実績
- ありがとうございます。SNS立ち上げ後の成果、実績についてはいかがですか?
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立ち上げから数か月でTikTok動画の累計再生数は42万回を突破しました。
直近に投稿した動画では12万再生、コメントも160件以上という成果をあげています。
TikTokアカウントの立ち上げから数か月が経過しました。最初は、準備したコンテンツに対してなかなか実績がついてこなかったため、試行錯誤しながら改善を重ねてきました。しばらくは、なかなか伸びない期間が続いたものの、最近では堀さんが言われていた通り、何かがきっかけで一気に伸びるような瞬間があり、その勢いがついてきたように感じています。
現在では、Pontaパスのアカウントにおいて「これがはまるかもしれない」と感じるターゲット層が少しずつ開拓できてきており、引き続き、アカウントのファンを増やしながらも、ファンが自発的に発信してくれる仕掛けを作ることが重要だと感じています。このアプローチはTikTokだけでなく、SNS全体においても適用できると考えていますので、その方向でさらに進めていけたらと思っています。
ーマーケティングの中でSNSがどう機能するか
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素晴らしいですね!コメントもPontaやローソンといったサービスと親和性の高い会話がされています。
勝ちパターンをみつけられたのでこれからさらに楽しみです。
最後に弊社をおすすめするとしたらどのような企業さんが合いそうですか? -
まず、SNSのサポートに関しては、すでに運用しているSNSの活用に悩んでいる方や、私たちのように新しくSNSを立ち上げたいと考えている方には、ぜひおすすめです。
また、社内のエスカレーションに課題を感じている方にも非常に役立つと感じました。堀さんご自身がこれまで上申する側もされる側も立場を経験されているため、具体的で実践的なアドバイスをいただけるのが強みだと思います。そのため、社内調整や意思決定のプロセスに悩んでいる方にもぜひおすすめしたいですね。 -
堀さんのアドバイスには、他にはない深みと奥行きがあり、本当にすごかったです。
私たちはもともとSNS運用に悩んでいて、何名かの方やいくつかの会社に相談していましたが、正直どこも「よくある回答」しか返ってこなかったんですよね。でも、堀さんのご提案は実経験に基づいていて、リアルで説得力がありました。「これをやれば本当に成果が出るだろうな」と思える一方で、「でも実行するのは大変そうだな」と感じるほど具体的で本質的なアドバイスをいただけたんです。さらに、堀さんの強みは、単なるSNS運用の知見にとどまらず、マーケティング全体の視点を持っていること。SNSを単体で考えるのではなく、「マーケティングの中でSNSがどう機能するか」を理解した上で示唆をくださるので、マーケティングを強化したい企業にとっても、間違いなく大きな力になってくれるはずです。
マーケティングを強くしたい、SNSを強くしたいと考えている企業があれば、本当に堀さんを超おすすめします。 -
まさにそうですよね!SNSはあくまで手段の一つであって、ビジネス全体の目的やグロースのために「なぜやるのか」「どう活用するのか」がすごく重要ですよね。そこにこだわっていた部分を評価していただけたのは本当に嬉しいです!
SNSを単体で考えるのではなく、マーケティング戦略の一環としてどう組み込むかを設計することで、短期的な成果だけでなく、長期的なブランドの成長にもつながると思っています。引き続き、より効果的な活用を一緒に考えていけたら嬉しいです。
本日はありがとうございました。